天野店長を率いるショップ「1925」は2024年に神奈川県大磯にオープン。海際に構える別荘の愛用者やサーファーの姿が見られ、そんなスローな土地に夢の拠点を設けたのであった。このハイセンス、どうも気になって思わずバイトしてみました。
1925LLC
〒255-0003 神奈川県中郡大磯町大磯990
https://www.instagram.com/1925.llc_store/?hl=ja
- L:何も知らない人がここを訪ねてきたら何屋と答えてますか?
- 天:「BARですか?」と聞かれれば「釣具屋です。」。「釣具屋ですか?」と聞かれたら「BARです。」と答えてます。「最近はCANOE屋?」とも言われますね(笑)。バーや釣具で儲けるとかは考えてなくて、商売ベースで考えずに、みんなで何かを楽しむ拠点になれば良いなというのが本音です。僕らが好むトップウォーターバスフィッシングの人達って、釣具をメインに車やバイク、ファッションに拘る格好良い人達が多いと思うんです。そんな人達が集って、情報交換をしたり共に時間を費やすような場所になって欲しいと思っています。ネットだけで商売したり発信する事が簡単な世の中になりましたが、きちんと説明が出来たり面と向かって伝えられる店舗という形が良かったんで。トップブリッジの山崎さんにパーツを提供していただいたり、シアンの近藤さんにビルディングのサポートやアドバイスもいただいたりして、1925オリジナルルアーもリリースしています。他にメインの仕事をしながら、ここでは皆さんにご協力を頂いて楽しくやらせていただいています。
- L:似たもの同士の価値観は重要ですからね。
- 天:今で言う「カルチャー」って言葉が似合うタイプでもないんで(笑)。
- L:いやいやw。最近「カルチャー」に関わってもいないし、熟知してない人間達がイージーに使うようになったから敢えて避けています?ここぞ、お似合いだと思いますよ!
- 天:ありがとうございます。振り返れば、ブラックバスに出会ってこその人生だと思うんです。だからこのお店の名前は、日本で始めてブラックバスが神奈川県芦ノ湖に放たれた1925年に、赤星鉄馬氏に敬意を表して命名しました。
- L:ここから芦ノ湖も程近いですし、もちろんピン!と来ました。
- 天:実は最近、その赤星鉄馬さんのお孫さんに当たる方が、お客さんの紹介でお店にいらしてくれて。来店されるお客様には、必ず「1925」の由来をお伝えしているんですけど、たまたまお客様の中にお知り合いの方がいらして。その方が紹介して下さったのですが、僕らが勝手に思っているほどバス釣りに対するネガティブなイメージや、赤星鉄馬さんの偉大さなんて意識されていない方で。釣りはされないのですが、僕らの経緯をお伝えしたら大変喜んで下さって。
- L:ちょっと鳥肌が立つ話になってきましたね。
- 天:来年、1925年から100周年を迎えますし、そこで僕らも何らかの釣りイベントを芦ノ湖でやりたいと思っていまして、その話をしたら「あら、見に行きたいわね?」と言うお言葉をいただいて。
- L:それはそれは、逆に大事じゃないですか!
- 天:他にも声をかけていらしてくれると。でも、芦ノ湖での開催で寒さもありますし、無理のない範囲でのお話ですが嬉しい話です。2024年にもトップ好きが集まって、ワイワイした釣りイベントをやっていますが、ちょっと今回ばかりは違うよね…と思っています。トーナメント形式で釣り人同士の競い合いなんて絶対違うと思いますし。ブラックバスを好きな人は、もちろんトップウォーターの人だけではないので、あまり出しゃばる事なく全てのバスマンにとって失礼のないように、念入りに計画を進めています。おそらく2025年が僕らの絶頂期になるでしょうね(笑)。この100周年イベントを無事に終えて、2026年を迎える頃になったらウチも終わってしまうかも?(笑)。
- L:いやいやw、2126年まで天野さんのお孫さんにお店を引き継ぎいでもらって、今度は200周年記念イベントをやってもらいましょw!