数々のトッププラグをリリースするストックルアーズ。お店とブランドを切り盛りする濱村さんが、今年新たな展開を打ち出した。そのスタートを祝して今回の企画を決行。胸おどる彼のコメントを掲載しました。
今までは“ストックルアーズブランドとしてトップのバス釣りに拘ってきたのですが、今度は1つの事に囚われない自由な“ハイコード”ブランドを立ち上げました。簡単にいうと…“ストックルアーズ”以外の釣りと音楽やアパレルなど、自分の好きな事を自由に展開するブランドです。“ストックルアーズ”も継続していきますし、対極的に思われるかもしれませんが「釣りに楽しさを求める」ところは変わりません。 そもそも自分は瀬戸内海で育ったので、釣りでいうと…海釣りから始めました。“ストックルアーズ”を25年間経た今、 “ハイコード”では原点に帰りつつソルト系のタックルも用意してみました。当時「こんなのあれば良いな」というアイテムを、現在はプロダクト出来る立場になったので実現している最中です。最近は海に通っていますが、ルアーの中でもジグって最強ですね(笑)。既に“ハイコード”より発売していますが、日本最古のルアーと呼ばれる「弓角」っていうルアーは面白いですね。現在では漁師がトローリングで使っているのですが、釣り人もシンカーとリーダーをつければキャスティングで釣れちゃいます。ウチの「弓角」は軽いポリカーボネート製なので、水中でナチュラルに溶け込んでヒラを打ちながら、微妙にバランスを崩して泳ぐところが弱った魚を演出して効果的なようです。レンジはタイミングで変わりますが、リーリングスピードを調整すればサワラ、サゴシ、タイ、ハマチなど色んな魚種が釣れます。使っている人が少ないから、魚の反応も良いのかもしれませんね(笑)。海を知り尽くした現場の漁師の意見を取り入れて開発したので、実際にこの製品は山口県の漁業組合に卸していますし、漁師さんもこれで釣ってこれで飯を食ってますから(笑)。僕らのような遊びで釣りしているわけじゃないんで、お墨付きのルアーだと思いますよ(笑)。 “ストックルアーズ”経験がある自分から見るとソルトルアーは個性がない。狩猟意識が高いソルトフィッシングは魚を釣る事だけを重視してきた。そこで進化と共に削ぎ落としてきた「無駄」という釣りの楽しさを“ハイコード”は敢えて表現したいと思っています。カラーリングやウッド製など、特徴あるルアーをプロダクトしていきたいですね。釣りのジャンルは変わっても、“ストックルアーズ”で培った道具の価値観や「釣りに楽しさを求める」ところは変わりません。そしてこの「無駄」こそがワンランク上のアソビだという認識で釣り続けていってほしいですね。
http://www.stocklures.com/highchord.html