遂にやっちまいました、本誌Low Bite発信の釣り大会。紙面ではこの模様を惜しまずレポートしました。「やるか?やるか?」と盛り上がり屈折1年半くらい?徳島のLow Biteクルー山上くんと、地元ショップのワイルドフィッシュさんのお力を借りて話を進めてきた。
我々が目指しているものは“今までにない新しいフィッシングカルチャーマガジン”。そのマガジン主催のイベントなら「面白いことをやらないわけにはいかない&今まで聞いた事のない伝説的な釣り大会にしなければいけない」と、そんなマイルールを設けていた。考え方によっては、パンクアチチュードが宿るオレらにはうってつけのステージになる。「オナニーにならないレベルで拘りをぶつけようじゃないか!」と考えると、果てしなくアイデアは生まれてくる。
まず…一番大きな魚を釣った人を讃えるのは止めておこう。もちろんリスペクトには値するが「ドヤ顔が一番」という図式をぶち壊したかった。「まさか…オレが?」みたいな、ミスユニバ?を発表した瞬間のような(笑)、そんな誰にでも可能性のあるイベントにしたかった。オレらなんて所詮素人(ぶっちゃけ素人だから楽しい)、その素人が釣れた釣れないなんて偶然の出来事に過ぎないだろう。「運も釣りのうち!」という解釈も分かる。「でもドヤ顔するには少し図々しいんじゃない?」って思っちゃった。「もっと偶然を純粋に受けとめようよ!」ということで、自分の年齢と同じサイズの魚を釣った人には“ジャスト・エイジ賞”という、スペシャルな賞を用意した。これこそ、自分とお魚と出くわした“貴重な縁”だと我々は思ったんだ。魚の大小に関係なく、純粋に“出会い”を感じてもらいたかった。これは自然環境がその橋渡しをしてくれた産物、ローバイトクルーはこの現象を讃えたかった。ここに一匹の価値と釣りの深さを感じてほしかった。聞き慣れない賞はまだまだある。ベストドレッサー賞にベストカー賞、バーブレス賞に釣り場からゴミをたくさん回収してくれたトラッシュ・アップ賞など、魚の口に針をかけなくても立派な賞が贈られた。
今回は徳島という地域を大会の舞台に選んだ。我々は遠方からブラックバスを求めてawayな地域へ訪れる。でもそんな我々を地域の方々は歓迎するとは限らない。基本は他所者扱いされて当然であろう。しかしながら、地元の方を無視して釣り場は存在しない。さて…冷静になって“今後の釣り”を踏まえて考えてみようじゃないか。「大好きな釣り場に、土足でなく、靴を脱いで礼儀良くお邪魔できる方法とは?」と考えると、駐車問題や騒音に気をつけるのはもちろん、現地での経済効果に貢献するのも有効な手段。地元の人達に感謝をしてそれを行動に移したい!だから本大会の参加費には、徳島の物産品が購入出来る金券をつけた。“徳島”という地域を自宅までのお土産にしてほしかった、そしてこれを徳島の方に喜んでいただきたかった。
おかげさまで、地元の方に喜ばれる理想なイベントにすることが出来た。そしてこれを42社のLow Bite的なブランドさん方が応援してくれた。フィッシングはもちろん、スケートサーフカルチャーからアウトドア系まで、釣り大会ではあり得ないブランドさんが協力してくれたのである。おかげで山盛りの協賛品に参加者の笑みも絶えなかった。
「参加者はもちろん、協賛メーカーさんから地元スタッフの方まで、本当にありがとうございました」と、心から感謝するLow Biteでありました。次回のハードルが高くなったから…困ったよ(笑)。