とにかく手先が器用で奇抜なデザインをするクリエイターがいる。
一個一個手作りされたルアーは定価の何倍もの価格で取引される。オークションに現れれば、一瞬で落札されてしまう「アンドウ・ハンド・ペインテッド・ルアー」のクリエイトに対する評価は高い。
元来、ルアーは魚の形をしているデザインが定番。この常識をぶち壊すかのように、アンドウさんのルアーは独走的で人々を驚かせる。「これで魚が釣れるの?」と思わせる、オモチャのようなフォルムやカラーリングはサブカル好きのハートを鷲掴みにする。魚が釣れる前に我々人間が釣られてしまっているのかも知れない(笑)。そして彼に魅了された人々は、温かい気持ちでこのルアーを投げる。そしてエキセントリックなバスに出会ったとき、水しぶきをあげて魚がルアーに食いついてくるのだ。これは釣りの歴としたスタイルや文化とも言える。
こんな説明をした後に恐縮だが、実はアンドウさんはくっそリアルな魚型のルアー製作や、フィッシュカービング(彫刻)も得意としている。そのクオリティもまた群を抜いており、彼のクリエイトの幅の広さを物語っている。おかげで説明が追いつかないのも彼という人間の特徴かもしれない(笑)。
そんなアンドウさんは本誌やSUSPENDの大ファン。Tシャツやキャップを身につけて常に応援してくれているようだ。こんな嬉しいサポーターさん、頭が上がらないです。今回のご登場に 感謝しております。ありがとうございます(本誌発行人:コマツ)。