この度の東北地方太平洋沖地震におきまして、被災された方々の1日も早い復興を願うとともに、犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
そしてこんな大変な今から一年前に幣誌“Low Bite”は生まれました。この災害によって発行の検討を重ね色んなことを考えました。人様にメッセージを伝える我々に何ができるか…。世の中では募金活動も目立ち、自粛をした国民はTVに押されダウナーモードな日々をお過ごしのようです。被災地の方の気持ちになれば最もなことでしょう。しかしこの気持ちは表面の姿形より、心の奥底に末永く刻んではいかがでしょう。人間として決して忘れてはいけないことの一つだからです。
「自分に何ができるか?」と地震発生からよく聞くフレーズがあります。我ら思うに、組織として主張をする前に我々だって被災地の方と同じ人間です。雑誌発行人とかサッカー選手とか歌手とか、肩書きはおいて考えてみました。
TVの公共広告機構から発するフレーズが最も大切なように聞こえます。「節電を意識した行動を!」「必要以上の買いだめはやめよう!」「間違った情報に左右されるな!」「被災者の方の気持ちになって取り組もう!」などなど。人間であることを踏まえ“ほとぼりが冷めるまで”というポーズでなく、いつまでもいつまでも心に残しておくことが重要に思えます。
生き残ってくれた被災地の方の声を聞くと、命の尊さが改めて伝わってきます。「我々は生きている。そしてこんな傾いた日本を背負っている」こう思うと、そうそうは落ち込んでいられないのです。だから我々は働き、笑顔を取り戻し、Low Biteの一周年記念号も出す。こういう結論に決断に行き着いたわけです。今号の表紙は浅野忠信さんにご登場していただきました。釣りはさておき、一周年を迎えた我々へのご好意です。彼にはもちろん、この場をかりて今日まで協力してくれた方達すべてに感謝を致します。そして発行できることを幸せに思い、これを噛み締めて世の中の一員として頑張っていきたいです。今後ともLow Biteを宜しくお願い致します。
Tweet