前回に引き続き調味料とワームの可能性にチャレンジ。前回はワームに調味料を混ぜ込んで作ったが、今回は食卓の調味料に漬け込んでみた。漬け込み=「漬け物」って事で、塩分を考慮してみた(ギャグのつもり)。そして一流ワームメーカーの“ゲーリーヤマモト”さんに協力をしていただいた。
舞台は得意の旧吉野川。ワームの釣りをあまり知らない僕は、周りの友人に助っ人を依頼。この時期に実績のあるゲーリーワームをピックすることからスタートした。これを食卓にある「醤油」「お酢」「キムチの素」と、キツい臭いを優先して選んだ。そしてバーテンダーという自分の仕事柄「ブランデー」も追加エントリーした。¥100均ショップで漬け込みに使う瓶を選びながらワームの出来上がりに期待を寄せる。漬け込んで3日目。始めて瓶の蓋を開けた瞬間、それは悪夢に等しい瞬間だった。予想以上の漬かり具合に驚いた。臭いの強さを表すと「お酢」→「キムチ」→「ブランデー」→「醤油」の順。色の染み込み具合は「キムチ」→「醤油」→「ブランデー」→「お酢」の順。「お酢」と「ブランデー」は、ワームの膨張率も高いという印象を受けた。
さて4種類の調味料で漬け込んだワームを持って、陸っぱりからブラックバスを狙うことに。この時期は寒さが残りお魚と出会えるか不安だった。しかし「キムチ」に漬けた「DETRATOR」にお魚の反応があった。「もしやキムチか?」と期待を寄せる。場所を橋脚ポイントに移動して「キムチ」味の“4”YAMASENKO”をテキサスリグで攻める。すると「ゴンッ」大きい魚の反応。「もしかしたら“キムチ漬けワーム”でブラックバスを釣った第一人者?」と、意味不明のプレッシャーで慎重なロッドワーでバスを寄せる。水面に顔を出したブラックバスは、まさかのビッグバス。気合い一発「キムチィ!!」って叫びながら、何とかお魚をキャッチ!!カメラマンとして同行してくれた後輩も呆れ顔。この後も「キムチ」の反応は続いた。いつしか“キムチ押し”になったのは否めないが…「にんにくの臭いがブラックバスには有効!」という噂は、もしかしたら都市伝説では無いのかもしれない。もし「ブランデー」にお魚が集中すれば「BARのメニューに入れてみよう!!」なんてことも考えていたのに。「ワームを漬けたブランデーで乾杯!」っていうシナリオだ(笑)。
相変わらず、馬鹿らしい事に真剣に取り組んでみた今回のチャレンジ。臭い付きワームの可能性も知った。そしてワームでの釣りの楽しさも思い出した。撮影で貸してもらったタックルが少しキムチ臭くなったり、写真を撮り忘れたりと、ドタバタした撮影に協力してくれた同級生と後輩に心から感謝します。今回のチャレンジで協力してくれた皆様に、良いお魚との出会いがありますように…。
BubbleSoundFreaks 山上